- インテリアコーディネーター松浦千代美
「ご縁だからね。」
「あらぁ、また急行バスじゃない( ^ω^)・・・この時間帯はね
5本も急行バスでね、私は途中で下車したいのだけど・・困っちゃう。」
と独り言のように話をして、バス停の椅子に座込んだ老婦人。
久しぶりに乗ろうとしたバスに、私も待っていた時のことです。
時刻表を見てみると確かに各停の時間帯まで、後10分ありました。
「まだまだ待ちますね。」と私もその時間の長さが、気になり始めました。
「あっ、来ましたよ、今度は各停ですよ。」
「そうぅ。やっと来たのね。」とバスに乗り込もうとした時
「これも何かのご縁だから、ひとつどうぞ。」
と、飴を手に渡してくれました。
「あのね、今イチゴがいっぱい出てるでしょ~。」って
これもまた懐かしい、可愛い飴を頂きました。
そしてその老婦人は下車する時も、私を探して
「では、お先に。」と頭を下げて、バスを降りて行かれました。
素敵ですね。
こんな歳の重ね方をしたいなぁ。と思った冬の夕暮れ時でした。

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